日本初イベント学教授のPMに話を聞いたら、システム開発のPMに再現できる原理原則がいっぱいだった

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浪川 舞(まいどる)

今回、とある機会をいただいて、これまでに3,000件にも及ぶイベントを企画しマネジメントしてきた岡星竜美先生による勉強会の運営を開催支援してきました!

主催はdevPMの運営をしているPeerQuestとも連携させていただいている、日本PMO協会さま。

100名近い参加者に向けて、イベントマネジメントから学べるたくさんのTipsをご紹介いただいたのでシェアします。

※純粋に勉強会お手伝いして面白かったのでレポートするだけで、PR的なものではありません!

開催概要

開催日時:2020年10月23日(金)18:30〜20:30
開催場所:Zoom
企画内容:「できない?」を「できる!」に変えるイベントマネジメント

日本PMO協会について

日本PMO協会(NPMO)は、日本におけるプロジェクトマネジメントの普及と、その健全な普及を支えるPMOの普及を目指して活動している団体です。

devPMでは、今年の8月より日本PMO協会の正規代理店として、プロジェクトマネジメントに関するeラーニング教材を一緒に販売しています。

私も知らずに買って読んでいたのですが、これらの書籍も日本PMO協会の代表理事でもある伊藤さんが書いた本でした。現在、活動をご一緒できて光栄です!

岡星竜美先生について

バラエティ番組などのテレビ出演でもご活躍している岡星先生は、2002年に国立競技場で行われたFIFAワールドカップパブリックビューイングでは、カンヌ国際広告祭メディア部門グランプリ<金賞>を受賞しています。

日本初のイベント学大学教授。元 東京富士大学イベントプロデュース学科教授。(株)電通テックのイベントプロデューサーとして、世界陸上、横浜博覧会、東京都や大手企業のイベントに参加。独立し(株)シリウス代表として①パブリック(官公庁・自治体イベント)②コーポレート(大手企業イベント)③スポーツ・エンタテイメントのプランニング&プロデュースに携わる。特に2002FIFAワールドカップパブリックビューイング(国立競技場)は、カンヌ国際広告祭メディア部門グランプリ<金賞>受賞。(独)中小企業基盤整備機構・中心市街地商業活性化/地域ブランドアドバイザー、国民文化祭基本構想検討委員、国土交通省広報コンテスト審査員、経済産業省・農林水産省・厚生労働省の各種委員等を歴任。

https://backstage.tours/speakers/tatsumi-okaboshi/

岡星先生Twitter:https://twitter.com/okaboshi

詳細プロフィール:https://profile.ameba.jp/ameba/event-journal

イベントプロデューサーが考えていることをリバース・エンジニアリングする

今日の勉強会のメインは「イベント」のプロジェクトマネジメント。

当然、「イベント」の企画から開催までも、プロジェクトの1つなので、大小はあれど、開発プロジェクトと同様、プロジェクトマネジメントが必要なわけです。

今回は、そんなイベントを実行する中で、いかにしてプロデューサーが進行をマネジメントしているか、それを分解して説明してくれました。

リバース・エンジニアリング=完成している作品をバラバラにして分析、観察する、というのはどんな仕事をするにも活用できますね。

プロデュースの定義

そもそも「プロデュース」をすることとは、何かを「思いつく」ところから、具体的に世に出し「社会化する」までの一連の行為をいうそう。

確かに、システムやWebサービスも同じことで、思いついたことを企画に落とし、現実的な実装方法やスケジュールを引いて社会にリリースしていくことそのものを支えているのがプロジェクトマネジメントでもあるので納得です。

さらに、プロデュースには世に見えている部分であるアクティブ・プロデュース「外的創造性」と、その根っこにあるセルフ・プロデュース「内的創造性」が強く紐づいているらしい。

▼ 名だたるプロデューサーたちの思考が垣間見れるオススメ本

PM教育としての応用

私は、以前devPMのカンファレンスで「PMはプロジェクトの総合プロデューサーである」という話をしました。だからこそ、今回のイベントプロデュースの話はすごく刺さるものがあったんですね。

企画をプロデュースしていく過程はどんなプロジェクトをマネジメントするにも共通的に使えるノウハウです。

大切な3のフェーズ

プロジェクトを世に出すまでには、大きくわけて3つのフェーズがあるそうです。

まずは、アクティブ・プロデュースとなる要素。

  1. 思いつきを育む / 思いつきを構想へ導く(思考段階)
  2. 実現環境を整える / スキームを作る(準備段階)
  3. プロジェクトを実行する / 社会化する(実行段階)

そして、これらを根っこで支えるセルフ・プロデュースの要素は以下になります。

  1. 勇気 / 情動 / 情熱
  2. 工夫 / 知性 / 教養
  3. 大志 / 精神 / 良心

要するに「思考は情動によって、準備は知性によって、実行は精神によって」支えられているということ。

プロジェクトマネジメントという観点だけではなく、会社経営という意味でのマネジメントにもすごくしっくりする言葉でした。

その他、気になったキーワード

2時間の勉強会の内容をすべて書くことはできそうにないので、その他に私がTipsとして持ち帰れそう!と思ったキーワードをいくつかご紹介します。

  • 思いつきを日常から小さく試行して確信に変える
  • 日々を積み上げるのではなく実現したいことを決めて逆算しながら実現するための方法を見出す
  • 最後は一択主義でやりきることへの情熱を持つ
  • 最高のチームで挑むため、魅力あるストーリーを練り上げる
  • 人数でなく専門性が問われる、一人のリーダーが管理できる人数は5〜8人まで
  • 各フェーズのデッドラインを見極め、死守する

これらすべて、良いプロジェクトチームでは自然とやっていることかもしれません。

さいごに

さて、これらを意識してプロデュース力がついたらプロジェクトに失敗しないのかというとそうではありません。

いくらプロデュース力を磨いても、不確定要素からよからぬ問題が起きるのが昨今の変化の激しいプロジェクト現場ではよくあります。

そんなときは以下を意識して問題解決していきます。

  • 排除できないか(失くしたり、止めたり)
  • 結合できないか(一緒に、同時に)
  • 交換できないか(順序変更、代替)
  • 簡素化できないか(単純に、簡単に)

うまく進められない問題が起きた時、これらをチェックリストとしてチーム全員で検討できれば道がひらけてきそうです。

内容が濃くて満足度の高い勉強会となりました!岡星先生、日本PMO協会の皆様ありがとうございました!

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浪川 舞(まいどる)
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武蔵野音楽大学卒業後、ヤマハ特約楽器店にて音楽教室の運営企画に従事。2014年にSIer企業への転職でエンジニアへ転向し、証券システム、IoT事業など複数プロジェクトの開発を経験。その後、自社サービス立ち上げや法人向けJava研修サポート講師を経て同社のマーケティングマネージャーを歴任。
データ分析・マーケティングの知見を活かしたITサービスの企画・要件整理支援のほか、プロジェクトの要員管理や情報整理を得意とし、現在は合同会社PeerQuest代表兼エンジニアとしてベンチャー企業各社のサービス開発を支援している。