先人たちは、炎上プロジェクトから何を学んだ?開発PM勉強会 vol.2 を開催しました!

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浪川 舞(まいどる)

いつも学びが多い開発PM勉強会、5月も開催しました!

今回のテーマは炎上プロジェクトということで、エンジニアにとってもプロジェクトマネージャーにとっても興味深い内容だったためか、あっという間に定員オーバーに。

Zoomの参加人数制限の関係で100名までしかご参加いただけなかったので、改めてこちらで勉強会の内容をシェアいたします!

開催概要

開催日時:2020年5月27日(水)19:30〜22:30
開催場所:Zoom
企画内容:炎上プロジェクトからリスクヘッジを知ろう!

イベントページはこちら👇
https://peer-quest.connpass.com/event/174594/

それぞれの炎上プロジェクト

今回は私を含めて全部で8名の登壇者に自分の経験を話していただきました。
タイトルを見ただけで、すでに冷や汗が出てきそう・・・・

テーマがテーマなだけに、オフレコトークも多かった今回。資料を公開いただけたのも5名の登壇を、それぞれかいつまんでご紹介します!(詳しくは資料を見てみてね)

大手組織に再発防止策を提出した話 / まいどる

まさにオフレコだらけのオンパレード、私の登壇です。大人の事情でタイトルもちょっと変えまして、だいぶデフォルメして話をさせてもらいました。

事の発端は、新人エンジニアだった私が入ることになった案件のリーダーが他案件から帰ってこられず、新人の私がリーダーまでやることになってしまったところからスタート。

ほぼ初めてに近い業務案件でやらかしたしくじりから、今の私ならPMとしてどういうところに気をつけているか、を導きました。

皆さんは再発防止策を出すような事態にならないよう、キックオフの時から体制やステークホルダーとのやりとりは工夫しておきましょう。

PM初心者 VS 発火要素満載プロジェクト / mikikoさん

続いては、みきこさんが初心者PMかつ初オフショア案件で発火してしまったお話。

新規事業は仕様変更が付き物、、と言っていいほどあるものですが、それをオフショアとのやりとりもしながら管理するのは相当大変だったはず。

「大量の仕様変更を管理して途中で訳がわからなくなった」とのこと。
ああ、、お気持ち察します!!

その上、契約も「請負契約」だと、どんなに工数オーバーしても追加が支払われないこともよくある。きつい・・・

これを踏まえて、特に新規事業の時には要件定義フェーズを大事にすること、こまめに成果物を見せてすり合わせることに気をつけているそうです。

炎上プロジェクトの始め方 / あれっくすさん

今回もめちゃくちゃ面白かったあれっくすさんの登壇。まずは、炎上の正体を知るところから始まりました。

確かに、開始からずっと「炎上」という言葉が繰り返し使われているものの、実際何が燃えてる定義なの?というのは共通認識ではなかったように思います。

あれっくすさんの調査の結果、「炎上とは何らかの要因により“順調”という状態ではなくなったこと」として定義されました。

その定義の上で、実際に炎上プロジェクトになるような構成をしてみよう!というのが今回のLT内容。これが、当たり前に見えてすごく面白い。

これはダメでしょ!って客観的に見たらわかるのに、意外とやってしまって失敗するプロジェクトは多いんじゃないでしょうか。

複数の炎上パターンに分けて解説してくれてますので、ぜひ資料も見てください。

炎上はクリスマスと共に来る / カンボさん

これもあるある!とうなづいている人が多かったLT。どうしてか年末はプロジェクトの不調が起きやすいです。

会社経営と並行して、複数の案件や自社開発を進めていた中で発生してしまった炎上案件について話してくれました。

仲の良い知人からの案件で要件のすり合わせを怠ってしまったことによる要因、他案件が忙しいあまりに見積もりが雑になり工数に見合わない金額で受けてしまうミス、案件がストップしたため別の案件をスタートさせたら最初の案件が再開してしまう、新人に任せっきりにしてしまい後になってリスク顕在化!など、あらゆる種類の炎上を経験しているようです。

そんな自らの睡眠時間を削って得た教訓から、今後開発案件を受ける時に注意すべきポイントもまとめてくれてます。詳しくは資料をチェック!

人生を変えた炎上プロジェクト / にしさん

4月に独立して会社を立ち上げたばかりの西さんも、会社員・CTO時代に炎上プロジェクトを経験していました。

良いところをみせるぞ!と気合い満タンで挑んだプロジェクトの終焉は5徹、使用理解も不十分でバグだらけ、リリース延期、メンバーも疲弊という辛い状況になったのだとか。。。

そんな自分に絶望して一度は現実逃避してしまったにしさん、ある本に出会ったことで「自分はやるべきことをやったのか?」を自問することができたそう。

そして振り返った結果、上流工程はとにかくコミュニケーションをこまめに取り、リスク管理をしてプロジェクトの不確実性を下げることが大事、と学びを得たようです。

最後には、炎上中の皆様へ、と熱いメッセージもくれたにしさん!ありがとうございました!

にしさんが出会った本はこちら

Spatial.chat で懇親会!

全員のLTが終わった後は、Spatial.chat にて任意の懇親会を開催しました。

今回は、参加者の中にも登壇者と同じようにプロジェクトが炎上した!という経験のある方や、今まさに炎上しそうで困っている新米PMさんなどがいて、登壇者に相談する姿が見られたりと、良い意見交換の場になりました。

Spatial.chatを使うと、話したい人のアイコンに近づくことでその人たちの音声が聞こえてくるようになるので、実際にオフラインで開催する懇親会と似たような状況が作れて面白かったです。

また、画像やYoutubeもブラウザ上にセットできるので、好きな音楽を流して盛り上がったりもできます。(Youtube再生中も、離れると聞こえなくなるのでちょうど良い場所で話すと良い感じのBGMに!)

ひとつ欠点をあげるなら、アイコンが小さい & 近づくと重なってしまうので、話している相手の顔が見えなくなってしまうという問題はありました。

オンライン飲み会!というよりは、グループ通話みたいな用途で使うのが良さそうです。

リスクヘッジはPMの醍醐味

今回の勉強会を通して、PMが共通して話していたのは「ものすごく大変な経験だった、でも楽しかった、学びがあって面白かった」ということ。

俗にいう「炎上プロジェクト」は稼働があがってさぁ大変!な案件を指して話すことが多いものの、一概に悪い経験というわけではないのかもしれません。

どのプロジェクトでも、不確定要素は必ず存在する物。考えうるリスクの回避策をどれだけ初期に設計できるか、が大切です。

“プロジェクトマネジメントとは決められた条件下の中でいかにして理想を達成するか考え続けること” という定義を私は気に入ってよく使いますが、炎上と呼ばれる条件下にあってこそ、そんなPMの腕の見せ所、成長しどころ、だったりします。

今後もこういった勉強会の中で知れるたくさんの事例を通して、リスクヘッジの手札を日頃からストックしておきたいです。

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浪川 舞(まいどる)
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武蔵野音楽大学卒業後、ヤマハ特約楽器店にて音楽教室の運営企画に従事。2014年にSIer企業への転職でエンジニアへ転向し、証券システム、IoT事業など複数プロジェクトの開発を経験。その後、自社サービス立ち上げや法人向けJava研修サポート講師を経て同社のマーケティングマネージャーを歴任。
データ分析・マーケティングの知見を活かしたITサービスの企画・要件整理支援のほか、プロジェクトの要員管理や情報整理を得意とし、現在は合同会社PeerQuest代表兼エンジニアとしてベンチャー企業各社のサービス開発を支援している。