子育て5人ワンオペと仕事の兼任プロジェクトを2年間1人で回して起こった弊害と解決策

りゅう / 常盤龍司

子育てと在宅ワークが難易度高すぎるという声がコロナ渦になって注目を集めるようになってきましたね。

私は2年ほど子ども5人のワンオペと在宅ワークを両立した結果、目に持病(中心性漿液性脈絡網膜症)を抱えることとなりました。

今思い返すと1日に14時間仕事をしつつ、家事と子育てに集中的に8時間、睡眠時間が2時間という生活が平均。それを2年ほど続けた結果として分かりやすくストレスを処理できるキャパを超えた結果、目に影響を出してしまったということです。

事例としては極端ながらも参考にできる改善方法が今でしたら気づけた部分も多く見つかりましたので事例とともに紹介していこうと思います。

ママ目線なことが多いかもしれないですけどパパさんにも育児怖がらずに取り組んでもらえたら嬉しいです。

完全なプロジェクト進行を目指さない

極端な量のタスクを毎日やる中で仕事を家族の誰かに任せることはできません。家計の柱が自分にかかっているためです。

そのため、家事で子どもができることって何かあるだろうか?と考えてみた時に重要なことに気づきました。

任せるのは完全なタスクでなくていい

大人と子供が同じことができないのは当然なのですが、大人がお願いするタスクは子どもにとって粒度が大きすぎるだけということに気づいた時、タスクを分解すればいいということに気づけました。

タスクを分解する

「洗濯しておいて」のタスクを細かく分解してみると

1:脱衣所にある洗濯物を洗濯機に入れる

2:洗剤を入れてボタンを押して洗濯機をスタート

3:洗濯機が回り終わったらカゴに取りこむ

4:カゴの洗濯物をハンガーにかける

5:ハンガーにかけた洗濯物を物干し竿にかける

6:夕方くらいに乾いていることを確認して取り込む

7:取り込んだ洗濯物をハンガーから外す

8:洗濯物を畳む

9:各々のタンスに収納する

一般的にこういうことになるかと思います。これを子どもにお願いしたいとなった時、小学生なのか、保育園児なのかでもお願いできる範囲が全く変わると思います。

お願いしようと決めた時は、長女(小学生1年性)に3、4、5、7、8、9まで対応でき、長男(保育園児)は8、9はどうにかできそうという状況でした。

タスク3のリスクとして間違って洗濯槽に長女が落ちてしまうことはありましたので、回避方法として洗濯機が止まっていたら声をかけてもらい洗濯機からカゴに入れることは最初のうちは長女の目の前で見ながらやるようにしていました。可能な限り子どもの導線に近づけるように屈みながらやってたりして気をつけないといけない意識をつけてもらえるような工夫はしていました。

最初のうちは時間がもちろんかかっていましたが、最初の段階で相手の水準に合わせたタスク振り分けを行っていけば後続(ここでは下の子たち)に伝達できるようになり、最終的には子ども5人で1から9のタスク分担を長女指揮のもとでできるようになっていました。

ストレスの発散を甘く見てはいけない

中心性漿液性脈絡網膜症という目の持病を抱えることになってしまったのですが、プロ野球選手が罹患して引退を余儀なくされたというニュースがでるなど主に30 – 40代の男性が主に仕事でのストレス負荷が限界を超えた時にかかる病気になります。

実際は罹患した目が重症化すると視界に見えてくる黒点範囲が大きく、黒くなり、ほぼ真っ暗になります。デスクワークをしている人になると健康な目への負担も相当上がってしまうため、結果として全体のピントが合わなくなる状態になります。

これが根本治療をするにはまだ難しい病気になっていて、一度快癒してもストレスのかかり具合により再発を繰り返しやすい病気となっています。私自身も去年末から再発していて5月現在でも黒点がある状況のためパフォーマンスが高い状況と比べると効率が悪いのをかれこれ半年ほどすごしています。

自分でもストレスについて学術的な研究資料を読み込んだりしてみたのですが、マネジメント職における負荷のうち見過ごせない感情のコントロールがあります。

アンガーマネジメント

ストレスにおいて怒りのコントロールが体調への影響として分かりやすく変化をもたらすことがわかってきました。

それが自責なのか他責なのかにもよるのですが、他責ですといったん自分からは離れるため一時的な解決方法としては機能しますが問題解決自体はできていないので同じような怒りが別のきっかけで復活しやすくもあります。

女性の場合ですと女子会などでリアルな話をしたりする友達が比較的多いため、無意識のうちにアンガーマネジメントを一時的ではありますができていたりもします。

対して自責の場合は外的な発散を行わない限り蓄積する一方となり、長期間のストレスにさらされることで初めて表に出てくることが多いのです。うつ病などがその典型となりますが、自責傾向が強いのは男性が多くなりがちで仲間や友人に打ち明けられない様子などからも読み解きやすいと思います。

こういった傾向も踏まえて長期的なストレス蓄積をしないようにする、一時的な発散に頼らずにストレスの切り分けをするためにマネジメント職の人にオススメしたい方法があります。それは業務時間の明確な区分けです。

土日、祝日にマネジメント業務はやらない

企業で働く形態だと起こりづらいのですが、経営者だったりフリーで仕事をしていると仕事とプライベートの境目が曖昧すぎるのが原因でいつでも仕事チェックをしてしまう習慣が問題になっています。

在宅ワークが推奨されるようになってなおさら表に出てくる問題になっているのですが、週明けに大変だから、クライアントが夜や土日に返事をくれるからといってチェック程度なら・・・と反射的に見てしまう習慣が実は細かいストレスを溜め続けることになるのです。

家庭持ちであれば純粋に家族との時間を楽しむ、ワンチームで家事をやれるように子供が楽しみながら遊び感覚でやれる方法を模索してみる。などのように仕事から完全に切り分ける時間を家族に合わせていくことが本質的な解決のように思いました。

独身とかですと趣味→読書にしてしまうと技術書やビジネス書を読んで仕事脳から抜け出せなくなっちゃうので、仕事から切り離せるゲームとか漫画とかの方が相性は良いかもしれません。(でも仕事中毒だとどちらも仕事だったら変換しちゃう問題はありますが・・)ステイホームでもできる気持ちの切り替えが思いついたら追記していくようにしますね。

最初にして最大の難関はスキル向上の習慣化

実際はそれをやれるまでのスキルを身につけていないとできないのですがWebエンジニアだけをしていた自分にとっては+学習の捻出がキャパ超えしている部分だったように反省しているところです。

とはいえ家族から終日仕事をしているように感じられてしまうと結局は本末転倒なので、計画できるのであれば仕事に直結する仕事の学習に特化して準備ができていることが未経験からフリーになる時の必須条件にはなるかもしれません。

私がプロジェクトマネジメントで経験を積んだ時には上京してからなので1年3ヶ月前になります。

入り口としては企業の新規プロジェクトの全体を見て交通整理するところから始めていましたが、ワンオペしていた当時がフルリモートでエンジニアをやっていたのと比べて正反対のアプローチのためマネジメント職を未経験からフリーとして活動できるスキルを身につけるルートとしてはなかなか難しい環境にあるかもしれませんね。

とはいってもほぼ未経験レベルからフリーのプロジェクトマネージャーとして継続契約を獲得することはできているので、フリーのプロジェクトマネジメントになるためにやってきた学習方法についてはまた別の機会に書こうと思います。

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この記事を書いたPM
りゅう / 常盤龍司
@ryuji
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美容師からデジタル系7事業を立ち上げエンジニア、講師、ギルド型開発チームの運営等を経て株式会社ユニクシィを設立。現在はDXコンサルティングとしてITビジネスの立案、持続可能なシステム内製化、組織開発を提供している。業務フロー改善が得意。