Glideを使ったノーコード開発を通して感じた、これからのエンジニアリングチームに必要なこと

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浪川 舞(まいどる)

昨今話題になってきている「ノーコード」や「ローコード」による開発手法。

手をつけなきゃ〜と思いつつ早数ヶ月。今更にはなりましたが、キャッチアップせざるを得ない機会があり、ノーコード開発に挑戦しました!

結果的には「挑戦」と呼べるほど敷居の高いものではなく、中の上くらいのITリテラシーと、それなりのシステム開発(特に設計)経験があれば、ほとんどの人が使いこなせる手法だった、という感想です。

私は普段からPMだけではなく、多業種の技術顧問やIT導入支援などもしているので、今回のノーコード開発における知見は今後クライアントのためにすごく役立ちそうです。

ノーコード開発に挑んだきっかけ

ある日の役員MTGで、私がこんな相談を持ちかけました。

顧問先で、業務改善したいことがあるんだけど。今Googleスプレッドシートで管理しているものを、出先からスマートフォンUIで見やすくしたいという依頼で。Vueでフロント書いてGASでデータ取ってくるとかが良いかな?

うーん、それこそノーコードでできそうじゃない?確か、Googleスプレッドシートと連携できるツールがあったはず。「Glide」ってやつだ!

(公式サイトを見て)おー!!これは便利そう!閲覧したいスプレッドシートを選択するだけでPWAっぽいWebページになるのか・・・。明日やってみる!

こうして私は翌日、有言実行。会員登録して10分後には目的達成!本当に驚きました・・・。(なんか怪しい商品の売り文句みたいになってしまったけどマジですw)

今回利用したGlideについて

Glideについては、いろんな人がnoteやQiitaにまとめてくれているので、そちらを参考にしてください。

▶︎ ノーコードで簡単にPWAアプリが作成できるサービス、Glide

▶︎ Glide Appsを使って、本格的なアプリを10分で作る方法!

▶︎ ノーコード!Glideで飲食店検索アプリを爆速で作ってみた

ひとつ言えるのは、「大してドキュメント読まなくても直感的な操作でほとんどのことはできる」ってことです。

特に、普段からGoogleスプレッドシートやExcelを使っていてデータの整理になれている人であれば、すぐに使いこなせます。

ノーコード開発でどんな取り組みができそうか

前述にもあった通り、大袈裟なシステム開発を要しているわけではないけれど「Googleスプレッドシートで管理できるようなデータの集合体を低予算で綺麗なUIにしたい」といった要件に当てはまれば最適です。(特にGlideの場合)

利用者の人数にもよりますが、課金することでログイン機能を使ったプライベートアプリにもできるので社内や友人同士などのツールとしても活用できます。

さらには、決済機能もつけられるので簡易的なECはこれで十分!👏

  • 商品情報と価格をスプレッドシートに整備して、ECサイトを制作
  • Excelで管理していた家計簿データを外出先でも見やすくする
  • 友人や恋人と行きたい場所、行った場所のチェックリストアプリにする

セキュリティ的な問題や、独自デザインの必要有無にもよりますが、それらがクリアできるサービスであれば、できることは無限大にありそうです。

実際の開発画面。スプレッドシート読み込んだら自動でここまで表示されます。

これからのエンジニアリングに必要な素養

「ノーコード」という名の通り、私があるWebサービスをGlideで作ってみたところ、キーボードには一切触れることなく、マウスでポチポチしただけで欲しいものが完成してしまいました。

それを作りながら、ほんの1、2年前まで徹夜してエディタと向き合いゴリゴリにソースコードを書いていた自分を思い返していました。

「あれは、あの時間は、一体なんだったのだ・・・」

もちろん、プログラミングが必要な開発自体はなくなると思いません。もし全てがノーコードで済ませられるんだったら、もっと多くの企業がとっくにそうしているはずですし。

ただ、この「ノーコード」という手法が現れたことは、予算やIT人材が充足していない中小企業のビジネスにすごく役立つものだと思いました。

そしてもう一つ感じたのは、ノーコードだろうがフルコードだろうが、そもそもITじゃなかろうが、何をするにも以下のスキルは必要になる、ということです。

  • 情報を汎用化し、整理する能力
  • 利用者と運営者の行動を適切に設計できる能力
  • 業務知識への深い理解をもって運用フローを整備する能力

さらには、それらをコミュニケーションの中で明確に提案する能力も求められる気がしています。

ノーコード開発ツールGlideで完成したアプリ

そんなわけで、最後に自分が今回Glideを使って作ってみたアプリを宣伝させてください!
(と言ったものの、店舗情報を入れるのに骨が折れているので少しずつ追加していきます、無料で使えるのでご了承ください😭 )

その名も「まいどるグルメコンシェルジュ」

こっぱずかしい個人アプリですみません。。。完全に私がほしかった、私のためのアプリです。

▶︎ まいどるグルメコンシェルジュ(スマホ推奨)

美味しいレストラン巡りが好きで周りからオススメの店を聞かれることも多い私が、毎回思い出したり相手のニーズに合わせて提案したりするのが大変だったので、それをずっとシステム化したいと思ってました。

なお、ここまでUIを作り終えるまでの時間はたった3時間程度・・・。(肝心な飲食店データは地道に入れてるのでそちらにもっと時間かかってますw)

最初のスプレッドシートを読み込んで良い感じのUIアプリをデプロイするまでは、ほんの10分くらい

そこから色々こだわり始めて3時間くらい経過してしまいましたw

もう一つ驚きなのが、ここまで「完全に無料」ということ。クレジットカード情報なども登録していません。なんか申し訳ない気持ちすらある。

カスタムドメインにしたり、スマホUIだけでなくPCやタブレットに対応させたり、ログイン機能をつけたプライベートアプリだと月額制になります。

▶︎ Glideのプランはこちら

でも、ドメインこだわらず、とりあえずスマホで使えればOK!くらいであればStripe連携による決済機能まで使えちゃう。(1決済ごとに手数料はかかります。)

とりあえずのプロトタイプなら十分ですね。

こんな副次的産物も

もちろん、外部ツールを使っているということは万が一Glideがサービス終了した時には当然アプリ自体なくなってしまう可能性はあります。

ただ、ここまで作る過程で、必要なデータは全てスプレッドシートに整理されているんです。

だから、UIがなくなってしまったことくらい大したことじゃない。今度はデータをアウトプットする部分だけ開発すればいいのだから・・・。

そう考えたら、私は今取り急ぎ!で使うのにもってこいだと思いました。

さいごに

こうして、重い腰をあげてキャッチアップを試みたところ、ほんの数時間で個人アプリは完成、クライアントの課題解決に必要だった成果物も1日で提案できました。

今回はあまりPMネタではありませんでしたが、今後は、私の主催する開発PM勉強会でもノーコード、ローコード、DXなどいわゆるIT業界のバズワードをテーマにしたPMトークをしていきたいと思っています!ぜひフォローしてお待ちください。

▶︎ 開発PM勉強会イベントページ

何はともあれ、皆さんも騙されたと思って、ぜひ一度スプレッドシートをGlideに読み込ませて見てください😎

▶︎ Glideでノーコード開発を始める

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この記事を書いたPM
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浪川 舞(まいどる)
@maidol
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武蔵野音楽大学卒業後、ヤマハ特約楽器店にて音楽教室の運営企画に従事。2014年にSIer企業への転職でエンジニアへ転向し、証券システム、IoT事業など複数プロジェクトの開発を経験。その後、自社サービス立ち上げや法人向けJava研修サポート講師を経て同社のマーケティングマネージャーを歴任。
データ分析・マーケティングの知見を活かしたITサービスの企画・要件整理支援のほか、プロジェクトの要員管理や情報整理を得意とし、現在は合同会社PeerQuest代表兼エンジニアとしてベンチャー企業各社のサービス開発を支援している。