フルリモートワークにおけるマネジメントの最適解を探す
皆さん、こんにちは!
株式会社Re:Build代表のカンボです!
今回はフルリモートワークにおけるマネジメントの最適解を探してきた話を書いていきます。
Contents
オフラインとリモートの差分と課題
同期型コミュニケーションとは?
こちらから質問や声をかけた場合に即座に相手から反応が得られる形態です。緊急な用事などですぐに回答が欲しいときに、この形態が必要です。
しかし、この「同期型コミュニケーション」の場合、相手からみると突然、話をかけられそれまで行っていた作業を一時中断しなければいけません。
参考:http://namihira.hatenablog.com/entry/2014/04/19/235757
非同期型コミュニケーションとは?
相手は即座に対応する必要がないコミュニケーションの形態です。
例としては電子メールで、メールを受け取った相手は、(受信通知がなければ)受け取った瞬間メールを開く必要はありません。
それぞれのメリット(オフラインワークとリモートワークの差分)
従来のリモートワークにおける課題
①コミュニケーションが減る
ランチや喫煙所に行くなどが気軽に出来ないので、なかなか雑談できない環境になってしまうという問題があると思います。
それにより、会社のメンバー同士でなかなか仲が深まらない事があると思います。
②会社によっては、作業効率化が下がる
同期型コミュニケーションができない事により、質問や声をかけるのに心理的ハードルが上がります。それにより新人の方だとなかなか気軽に質問しづらい人もいると思います。
③細かい仕様を伝えるのが難しい
ホワイトボードや紙などを使ったり、図などを描いて対面で説明していた複雑な仕様の説明が難しくなると思います。
フルリモートワークにおけるマネジメントの工夫点
いかに同期、非同期コミュニケーションの差分を埋めるかが大切だと思っています。その中で私がどのような点で工夫してきたかをまとめました。
1.いつでも話しかけられる環境
弊社ではdicordというツールを使って、いつでも気軽に話しかけられる環境づくりをしています。
このツールを使うと同じ部屋に入っているメンバーとすぐに雑談できたり、隣の席に座っている感覚で話したい部屋に先輩がいたら、そこに行って声をかける事ができます。普段の雑談で仕事以外の話をして仲を深める事で結果的に仕事の効率化にも繋がる。
Discordとは?
https://discord.com/
Discordを使えば、ボイス、ビデオ、テキストを通じてどんなグループだってコミュニケーションできます。部活、夜型のゲーマーグループ、世界的美術コミュニティ、そして少人数の遊び友達など。
2.作業進捗・状況把握
案件の種類によりますが、スクラム開発などはよりタスク毎の重みがわかるので、タスクの消化量がわかりやすいと思います。
スクラム開発とは?
https://geechs-magazine.com/tag/tech/20160212
・プロダクトへの要望を優先順位ごとに並べかえ、その順に機能を作る。
・固定の短い期間(1~4週間程度)の単位で開発を区切り、その中で計画を立てる。
1週間の流れの例
プランニングポーカーで各タスクの重みづけを行い、タスク量を可視化する。
プランニングポーカーでは下記の作業を行います。これを行っておくと、リモートワークをする中でチーム内で誰がどれくらいタスクを消化しているのか数値でよりわかりやすくなるので、安心感はあると思います。
- 来週予定タスクの見積り
- 単位は時間ではなく、感覚値
- フィボナッチ数で見積もる
- 1~13段階で見積もる。
- 1: 1〜2時間
- 2: 3〜5時間
- 3: 1日
- 5: 2〜3日
- 8: 4〜5日
- 13: 2週間
- 次のスクラムで収まる量を調整する。
3.細かい仕様を伝える表現力を上げる
弊社ではいろんなツールを使って、よりわかりやすく仕様を説明できるように工夫しています。
例:miroを使用して、リアルタイムでチームメンバーでユーザストーリーマッピングを作成。
miroとは?
https://tech-blog.cloud-config.jp/2019-10-16-impression-of-miro-realtimeboard/
オンラインで利用できるホワイトボードのようなアプリケーションです。もともとはRealtime Boardという名前のアプリだったのですが、久々に使ってみたところ名前がMiroに変更されていました。
例:coggleを使用して、リアルタイムでチームメンバーでアイディアなどをブレスト。
coggleとは?
https://ferret-plus.com/8218
coggleは、オンラインのマインドマップ作成ツールです。モダン&フラットデザインと直感的に操作できるUIで、誰でも簡単にマインドマップを作成できます。
まとめ
- リモートワークを導入したばかりの会社は今までの同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーションの差分をいかに埋めるかが重要です。
- 工夫次第でオフラインでの働く事に近づけることができます。
- 普段の雑談を疎かにしていると徐々にチームに溝ができるので、毎日のケアが大切です。
参考資料
※BacklogWorldでの登壇の様子はこちらから
1990年神奈川県生まれ。多摩大学経営情報学部卒。文系の学部を卒業後、2013年に東京のITベンチャー企業にシステムエンジニアとして入社し、プログラミングを習得。
その後、株式会社フルスピードにwebエンジニアとして入社。フルスピードでは、大規模な広告配信サービスの管理画面開発を担当し、サーバサイド(php)からフロントエンド(JavaScript)まで幅広い開発に従事。2017年4月に独立。
リモートで地方や沖縄で1年弱、フリーランスを経験した後、2017年11月に沖縄で起業し、株式会社Re:Buildを設立。 現在は東京の企業様からのベトナムのオフショア開発が絡んだ開発案件を2件請けつつ、自社Webサービスも開発中。
台湾や日本の500~1000人規模エンジニア向けカンファレンスにも多数登壇。