SaaSのPMに聞いた!開発ロードマップ、マイルストーンどう決める?【開発PM勉強会vol.8】
2022年最初のPM開発勉強会を開催しました!
毎回、たくさんの方にご参加いただきありがとうございます。今回の勉強会は、エンジニアやPMの方、また、テーマへの関心が高い方がご参加くださっていました。
事前にいただいた質問では、スケジュールなどのお悩みの声があり、みなさん同じことで悩んでいらっしゃるようです。登壇者の方のお話は、PMの方にとっての「よくある悩み」にも役立つ内容ばかりでしたので内容をシェアいたします!
開催概要
開催日時:2022年2月8日(火)19:00〜21:00
開催場所:Zoom
企画内容:SaaSの開発ロードマップ、マイルストーンどう決める?
イベントページはこちら👇
https://peer-quest.connpass.com/event/236064/
各社のSaaSのロードマップ、マイルストーンの作り方
今回は4名の登壇者に各社の様子をお話ししていただきました。
ロードマップの活用方法や成長戦略のTipsを共有していただいています!
時間 | タイトル | 発表者 |
---|---|---|
18:55 | Zoomオープン | |
19:05 | オープニングトーク | 運営スタッフご挨拶・イベント案内 |
19:15 | 個別最適のSaaSと上手く向き合うプロダクトロードマップ | 西岡 大揮 さん / ヘイ株式会社 |
19:30 | エンタープライズSaaSの初期成長戦略 | 澤井 友恵 さん / 株式会社スマートウィル |
19:45 | 急成長なフェーズでの成長戦略 | Goto Hideaki さん / 株式会社FLUX |
20:00 | アルプのロードマップ変遷 | 前川 裕一 さん / アルプ株式会社 |
20:15 | 皆さんからの質問募集タイム | 当日質問フォームに送っていただきます |
20:20 | ぶっつけパネルディスカッション! | まいどる / PeerQuest Inc. |
20:30 | みんなのまとめ・総評 | |
20:40 | 撤収! |
個別最適のSaaSと上手く向き合うプロダクトロードマップ / 西岡大揮さん
ヘイ株式会社の西岡さんは、1年前から担当になったSTORESの予約担当のPdMとして模索したことをご紹介いただきました。いろんなチームを巻き込んでプロジェクトを進めるために大事なことは「ありたい姿を示す」こと。そのために西岡さんが活用しているのが、プロダクトロードマップなのだそうです。
過去に「やることリスト」と捉えて失敗した経験から、現在は将来のありたい姿を描くために活用していらっしゃいます。また、将来のありたい姿を描きたくてもわからないときのコツも、ご紹介いただきました。
他にもプロジェクトを進める上で悩んでしまう、チームで動くために必要なことが盛りだくさんで、とても印象的でした。
エンタープライズSaaSの初期成長戦略 / 澤井友恵さん
株式会社スマートウィルの澤井さんからは、プロダクトを成長させるために行っていることのお話がありました。
専任のPjMやPdMがいない中でプロジェクトを進めていらっしゃる澤井さん。初期の成長戦略として、株式会社スマートウィルの世界観に共感してくださる顧客の方を見つけて、一緒に成長するようにしているそうです。そして、顧客の方と一緒に作ってきた中でできたものをプロダクトとして落とし込んでいるということでした。
誰でもいいというわけではなく、世界観に共感できる顧客の方と一緒に作り上げることで、より良いプロダクトができるんですね。とても参考になりました。
急成長なフェーズでの成長戦略 / Goto Hideakiさん
※資料が公開されたら更新します※
株式会社FLUXのGotoさんからは、ロードマップについてお話しがありました。
「そもそもロードマップは文脈によって意味が変わる」とGotoさんから説明がありました。会社では、ロードマップは誰が使っても8割くらいは再現性のあるものとして活用しているということです。
会社の急成長によりプロジェクトを進める上で問題が増加。そこで、ロードマップを作成したことで機会損失が減り、経営層、開発など、他のチームと連携の改善もできたそうです。
ロードマップは作成して終わりではなく意識しながら改善していくことが大切。会社が急成長しているとき、ロードマップはチームや会社を助けてくれるツールになるんですね。
アルプのロードマップ変遷/前川裕一さん
今回で登壇2回目のアルプ株式会社の前川さんは、今年からPdMとして活動されているそうです。今回は、創業期から現在までのロードマップとの関わり方についてお話ししていただきました。
創業期からメンバーがが少ない時まではロードマップは活用していなかったそうです。なぜなら、仮説検証時にはロードマップの必要性がなかったから。次第に、プロダクトの輪郭が見え、メンバーが増えてきたことでプロダクトビジョンを作成。そこからトップダウンしてロードマップを活用するようになったそうです。
プロダクトやメンバーの状況で、ロードマップの使うタイミングと使い方がとても大事なんですね。
ぶっつけパネルディスカッション!
参加していただている方から多かった質問は、今回のテーマである「ロードマップ」についてでした。ロードマップは作成して終わりではなく、更新していく必要があります。
そこで、変更履歴を残すのか、残さないのか。また、残しているのであれば、どうやって管理しているのか。という実務的な質問もでていました。登壇者の方は、履歴は残している方ばかりでした。残す方法については、それぞれ違いがあり、使うツールも違って、みなさん工夫されている様子が見られました。
他にも、プロダクトを立ち上げ時期のマイルストーンの置き方や、PdMをどうやって決めたのかなど、気になる質問ばかり。登壇者の方からの回答は、とても参考になるお話しでした。
効果的なロードマップでプロダクトを成功へ
今回、ロードマップについて、登壇者の方から活用方法や実践されている工夫のお話をしていただきました。
ロードマップの活用方法も活用時期も、それぞれ違いがありました。
共通していた大事なことは「ありたい姿を描けること」。
やめたい使い方は「やることリストにならないようにすること」。
この2つを実践することで、プロダクト開発を加速させチームを同じ方向へと進めていけると感じました。
ロードマップを活用しプロダクトを開発、成長させるために、今回の勉強会の内容を活用していきましょう!
当日のハッシュタグツイートまとめは「こちら」から。
今回の記事担当:ゆきよ
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