複数事業を跨ぐPM!なんでもやるDMMに聞くPM組織の成長と評価の話【開発PM勉強会vol.21】
2023年6月はテーマスポンサー様としてDMM.com様と共催!
第21回開発PM勉強会は、複数事業に携わるPM組織のスキル成長と評価をテーマに開催しました。
今回もたくさんの方にご参加いただき、複数プロダクトの兼任やtoBからtoCに行き来するPMの方のためになる知見が盛りだくさんな勉強会となりました。
開催概要
開催日時:2023年6月27日(火)19:00〜21:00
開催場所:Zoom
企画内容:なんでもやるDMMに聞く、PM組織の成長と評価の話
イベントページはこちら👇
https://peer-quest.connpass.com/event/284800/
多様な事業に関わるPM、スキル成長と評価どうしてる?
今回はDMMでさまざまな事業に携わっているPMの方たちに、複数事業に携わるPM組織のスキル成長と評価について語っていただきました。
時間 | タイトル | 発表者 |
---|---|---|
19:00 | オープニングトーク | 運営スタッフご挨拶・イベント案内 |
19:10 | よわよわな私がDMMで “つよつよPjM” に転生してみた | 渡邊 泰裕 さん / DMM.com |
19:20 | 事業会社のPMの仕事とは?SIerとの違い | 小島 叶子さん / DMM.com |
19:30 | プロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう | 齋藤 亮 さん / DMM.com |
19:40 | 可視化から始まるPjM育成 | 金築 英雄 さん / DMM.com |
19:50 | 皆さんからの質問募集タイム | 当日質問フォームに送っていただきます |
19:55 | ぶっつけパネルディスカッション! | 登壇者全員 |
20:20 | スポンサー紹介 | DMM.com ご担当者様 |
20:28 | 次回予告など | 浪川 舞 / PeerQuest Inc. |
よわよわな私がDMMで “つよつよPjM” に転生してみた / 渡邊 泰裕 さん
資料はこちら▶︎ https://www.slideshare.net/SaitoRyoPalekuma/2pdf-258709156
初めに登壇いただいたのはDMM.comアルファ室に所属している渡邊さん。今回はDMMにとってのつよつよPjMとはどんな人か、また必要となる3つの心構えについて語っていただきました。
前提として、60を超える事業を行っているDMMにおいては「未知なる領域のサービスに立ち向かう力」を持った人のことをつよつよPjMと定義されるそうです。
また心構えとして、「Commitment」「Team Building」「Self Control」の3つをどれだけ大事にするかがつよつよPjMになる一歩とのことです。
「Commitment」とは100点のものを120点に120点のものを150点にする気概を持ってプロジェクトの成功に注力する力、「Team Building」は自分だけでなくチームを強くするためにはどうするかを考える力、「Self Control」は折れないために自信をコントロールする力のことを言います。
特に「Self Control」は重要で、チームの中で一人や二人しかいないPjMはきつい仕事であるため、難関なプロジェクトを率いているだけで評価されているという考えを持つことも大事というお話もあり、参考になりました。
改めてPjMの仕事は非常に難易度も高く、責任も大きいためハードな仕事だと思いました。
また上司の方に褒めてくださいとコミュニケーションを取ってもよいという渡邊さんのお話しにはすごくコメントも盛り上がっておりました(笑)
事業会社のPMの仕事とは?SIerとの違い / 小島 叶子さん
2番目に発表いただいたのは、社内システムのリプレイスや他社との案件のPMを担当されている小島さん。SIerのPMと事業会社のPMの違いについて語っていただきました。
小島さんは新卒でSIerに入社されPMに従事したのち昨年DMMに参画されました。
SIerでPMをされていた際は開発側の思い込みや顧客との認識齟齬などもあり、システムを作り直したことも多かったそうです。しかしDMMに入社し社内の勉強会に参加された際に、それはプロダクトのビジョンを作りこめていないから起こったことというアドバイスをもらいハッとしたそうです。
事業会社ではプロダクトマネジメントの観点でプロダクトや事業の根幹を理解する必要がありSIerのPMとは感覚がかなり変わります。
しかしどちらかが良い悪いではなく、小島さんはできるならどちらのPMも経験したことで物事を多角的にみることを意識できるようになったそうです。
プロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう / 齋藤 亮 さん
資料はこちら▶︎ https://www.slideshare.net/SaitoRyoPalekuma/2pdf-258709156
3番目に発表いただいたのは、ヘルスケアテック領域のベンチャーでPdMを経験し、現在はDMM.comのアルファ室でプロジェクトマネジメント業務に従事している齋藤さん。PdMとPjMの違いや共通点についてお話ししていただきました。
まずPdMとPjMの6つの違いについて教えていただきました。違いはたくさんあるものの、PdMは長期間プロダクトに関わる、PjMはプロジェクトの限られた期間に関わるという時間軸の違いが役割やスキルセットの違いを生んでいるとのことです。
齋藤さんはDMMに入社後、DMM TVの開発というDMM史上最大のプロジェクトでPjMを担当されました。このプロジェクトには多数のステークホルダー、関係者が関わる0→1の新サービスづくり且つ期日厳守のかなり難易度の高いプロジェクトだったそうです。
プロジェクトではステークホルダー分析、リソース計画、コミュニケーション計画というプロジェクトマネジメントの3つの手法を持ちいて成功に導きました。
プロジェクトマネジメントの手法は期日を守るということに有効で、PdMが抱えがちなストレスを解消する手段としても有効とのことです。
プロダクト開発の現場でもプロジェクトマネジメントは有効に使えることも多く、武器で使うべきというお話は非常に参考になりました。
可視化から始まるPjM育成 / 金築 英雄 さん
最後に発表いただいたのは現在プロジェクトマネージャーとしてPMPを取得しPjM育成、採用について熱を上げている金築さんです。
あまり外部に公開することはない、DMM.com の組織内で使われているPMの評価定義について紹介いただきました!
「PjMのスキルを可視化する」ということをテーマに、可視化によって起きる個人、組織への良い影響を色々知れたことが印象深かったです。
- スキルアップのために何をしたら良いかわからない
- 何ができて、何ができないかわからない
- 効果が出ているのかわからない
そういったモヤモヤを解決するため、PjMに必要なコンピテンシーを定義したとのことです。
これにより、
- 自分の得意・不得意がわかる
- 個人と組織両方のステータスがわかる
- 自己認識を改めることができる
- 角度の高い育成計画を立てることができる
といったメリットがあり、高効率でPjMとして成長できるそう。闇雲に頑張るのではなく、現状を可視化するのはどのような分野でも大切ですよね。
ぶっつけパネルディスカッション
登壇者とリアルな会話をしている気分になれる、と毎回好評なパネルディスカッションも開催!
今回はDMMで様々なプロジェクトを担う4人に、質問に回答していただきました。
SIer出身のPMや、エンジニア出身のPM、多角的な視点で回答いただけた内容は非常に参考になりました。
特に、既存プロジェクトにジョインした時に最初にやること、が4人とも違って全てタメになる内容だったのが印象的です。
- まずはSlackや議事録を全て遡ってキャッチアップ by 小島さん
- ステークホルダー各自へのヒアリング、コミュニケーション by 齋藤さん
- 現状の課題や、やろうとしていることを言語化して認識合わせ by 渡邊さん
- プロジェクト、案件の目的やリスクを理解する by 金築さん
プロジェクトの状態の把握やコミュニケーションはどのようなプロダクトを担当する場合にも大切なスキルですね。
詳しい回答や答えきれなかった質問については、今後 noteメンバーシップでも取り上げていきますのでぜひご参加ください。
まとめ
さて、当日ご参加いただいた皆さんは、複数事業に携わるPM組織のスキル成長と評価について疑問は解消できましたでしょうか。
今回、スポンサードいただいたDMM.comではPM、エンジニアを絶賛採用中とのこと。ご興味がある方はぜひお問い合わせしてみてくださいね♪
今後も開発PM勉強会ではプロダクト開発現場の課題解決に繋がるイベントを企画して参ります!
ぜひお気軽に何度でもご参加くださいませ。
※開発PMの採用や育成にお困りの企業さまはdevPM運営チームにお気軽にご相談ください※
メール:contact@peer-quest.jp / DM:@devPM_io
イベント共催のお問合せはこちら:https://forms.gle/gZBW2rLXrNuWbEKFA