やり過ぎないプロジェクトマネジメント
今まで、プロセスを変えよう、成果物を変えよう、日常の関係を変えよう、と日々努力されてきた方ばかりと思います。
巷では、○○するための△△術、○○メソッド、○○をしたい方のための3つの手法、などその手の記事が多いことでしょう。
変える=?
変える、ということは何を生み出すのでしょうか。
ここでは、プロセスに焦点を当ててみます。
プロセスを変える場合は、成果物が必然的に変わります。
成果物=自分、他の人がみる「かも」しれないもの、ですよね。
自分が見るだけのものなら、変わっても追いついていけますが、明日の自分がもし追いついていけないようであれば、きっと成果物として正しい粒度のものではないのだと思います。よって、元であるプロセスに、改善点が出てきます。
もし、「他の人が見るかもしれないもの」だとしたら。
他の人が見るかもしれないもの、だとしたら、そこには
・意図が明確か
・主張がしっかり伝わるか
・余分な情報が載っていないか
・順序は適切か
・粒度はそろっているか
・他の人が読んでわかる内容か
等、確認をすればよいと思います。
変えることの意味
プロセスを変える、というのは、自分だけが影響する訳ではありません。
自分、相手、今関係作りをしている人。
そして、未来の人。
要は、自分が行うならよいのですが、
その変更されたプロセスに「ついていく」ことを求められる人がいる、
ということをも意味します。
プロセスを変えて失敗
会社で、色々試行錯誤をしたい私は
時々プロセスや、ツールを導入することがあります。
ある程度、関係する人と相談はするのですが、
全員と相談をするわけではありません。
すると、何が起こるか。
「聞いていない」という人が出てくるのです。
このやり方だと、このツールだと、成果がイメージできない。効果がわからない。こうすればよかったはずだ。と。
しかも伺うと、かなりおっしゃる通りな気もする。
やり過ぎないこと
駆け出しPMとして活動をしていますが、
よく周囲から言われることに「やり過ぎないこと」も言われます。
やってはいけない、という意味ではなく、
やりすぎた「後」を考えているか??ということです。
あなたはそれができるから、いい。
あなた以外の人のことは、考えたことがあるか?
と。
これって、実装やマネージングで最も大切なことだと思います。
自分はこの実装がすきだ、この技術が格好いいから実装で使おう
でも、次の人は?保守できるの??
自分は、このシートで管理する!
でも、次の人は?これで管理できるの??
自分しかレビューできない。周りは頼りないから、自分頑張るしかない!
でも、これって次のプロジェクトでは、どうなるの?その人たちは困らないの??(そんなの知ったこっちゃない論も、あるにはあるのかもしれませんが…)
挙げればきりが無いですが、
自分がやり方を変えよう、自分が中心になろうとすると、
周囲が困ってしまう状況を「自ら」作り出していることに他ならないのかもしれない、そう思うのです。
暇になるのが上の仕事
上司から言われた印象に残っている言葉です。
警察や消防、市役所ではなく、ごくごく一般企業である弊社社内で実際に言われた話。感覚が違うと驚いてしまいますよね。
「上司は暇になるのが仕事なんだ。だから、おまえらが頑張って俺の暇を作るんだよ!」
当時は色々思った言葉ですが、今ならすごくわかります。
先を見通す、リスクヘッジをする、周囲の状況を感じる。見えていない問題があるのではないか、とアンテナを常に張り巡らす。そのための時間を作る必要がある。
なかなかできないかもしれませんが、時間を可能な限り確保する必要がある。
そのための方策をとるのがマネージャーであって、
マネージャーの意図をくんで目標へ突き進むのがリーダー。メンバー。
メンバーやリーダーが動きやすい環境を作るのが、マネージャーなのかな、と思うようになりました。
結局は
自分がやりたかったことを推し進めたり、自分が思い描いている理想論を追うあまり周囲を置いてけぼりにしたり、自分ができるからと何でも抱えることは、自分自身がボトルネックを作り出しているのだ、と思います。
他者の目線で、後進育成の目線で、長い目で見て得策になる
そんな視点でやり方を常に探っていこうと、心に誓う毎日です。
駆け出しPM。
愛知→石川→新潟と飛んできた、新天地が大好きな人。
SIerに新卒で入社後、給与業務、販売業務の自社開発に従事。
畑違いながらWeb開発にて企画を経験し、以後、ベトナム側とのオフショア開発窓口を中心に経験。
新潟(長岡市)拠点勤務時代にMS系の技術勉強会、Niigata.NETを開始。
新潟拠点に異動となったことを機に、更に多くの勉強会、ボランティアを行う。
プライベートでは、
「西野亮廣講演会in長岡」「西野亮廣講演会in新潟」のスタッフを飛び込みで経験。
そこから、スタッフ業に興味を抱き、芸能イベントのキャスティング会社にて面接を受け、ボランティアとして活動開始。
アイドルのフェスイベント、テレビ局のお祭りイベント、青年会議所の忘年会などにて
芸能人のマネージャー業を一端として経験しながら、イベント業、テレビ業界の下支えの大切さを痛感。
...と、動きっぱなしの傍ら、
十数年の間、社内会議や立ち振る舞いがうまくいかないことが気になり心療内科を受診。
自身がASDと診断される。自身の物事への処理能力が極端に低いことが判明し、駆け出しPMとしてどうなんだ、
と思いつつ、改善するべく活動中。奮闘ぶりが伝われば幸いです。
・発達障害コミュニケーション指導者初級認定講座
・臨床応用コミュニケーション(コミュニケーション検定4級) を取得。
※意見や活動内容は私個人の見解に基づくものであり、
所属企業・部門の見解を代表するものではありません。