本当に使いこなせてる?プロダクト管理ツールの失敗&改善PMトーク【開発PM勉強会 vol.20】

devPM運営

2023年5月はテーマスポンサー様としてATLASSIAN 様と、メディアスポンサー様としてログミーTech 様と共催!

第20回開発PM勉強会は、プロダクト管理ツールの失敗&改善PMトークをテーマに開催しました。

今回もたくさんの方にご参加いただき、プロダクト管理ツールの使い方に悩まれている方のためになる知見が盛りだくさんな勉強会となりました。

開催概要

開催日時:2023年5月18日(木)19:00〜21:00
開催場所:Zoom
企画内容:プロダクト管理ツールの失敗&改善PMトーク

イベントページはこちら👇

https://peer-quest.connpass.com/event/281273/

プロダクト管理ツール、本当に使いこなせてますか?様々な事例を共有

今回はさまざまな会社でPMとして活躍されている方たちが、プロダクト管理ツールの成功談や失敗談について語ってくださいました。

時間タイトル発表者
19:00オープニングトーク運営スタッフご挨拶・イベント案内
19:10【公募】UXリサーチを効果的に進めるJiraの書き方Reo さん / ラクサス・テクノロジーズ株式会社
19:15【公募】Jiraでの進捗管理とビジネスサイドとのインターフェース作りDaiki Suyama さん / 株式会社クライド
19:20【ゲスト】失敗から学ぶドキュメントとチケット運用のコツ菊池 信太郎 さん / 株式会社ビズリーチ
19:30【ゲスト】どんなチーム体制にも対応!Jiraのおすすめ機能鶴田 未奈美さん / 朝日新聞社
19:40【ゲスト】腐ったバックログに慈悲はない!たくさんのバックログを腐らせてわかったアンチパターンを共有します杉浦 大貴 さん / 株式会社マネーフォワード
19:50皆さんからの質問募集タイム当日質問フォームに送っていただきます
19:55ぶっつけパネルディスカッション!登壇者全員
20:20スポンサー紹介とプチ質問会アトラシアンご担当者様
20:28次回予告など浪川 舞 / PeerQuest Inc.

【公募】UXリサーチを効果的に進めるJIRAの書き方 / Reo さん @ラクサス・テクノロジーズ株式会社

資料はこちら▶︎ https://speakerdeck.com/reokozai/uxrisatiwoxiao-guo-de-nijin-merujiranoshi-ifang

まず1人目に登壇いただいたのはラクサス・テクノロジーズ株式会社のReoさん。ブランドバッグのシェアリングサービスを展開する会社で、プロダクト全体の見直しを担当されています。

サービスが一気にグロースしてしまったことにより、「誰の」「何の」課題を解決しているのか?という部分が不明瞭なまま多くのユーザーを取り込んでしまい、その結果KPIが定まらずに悪循環に陥ってしまっていたそうです。そんな状況を打破するためにも、プロダクト全体をイチから見直しファクトをもとに「誰のどんな課題を解決するのか」を見直すことに。そこでぶつかった壁が「どこまでファクト集めたらいいかが分からず、ファクト集めから前に進めない」という状況だったと言います。

「大切なのはファクトを集めるときに粗仮説をもつこと」というお話はとても納得感がありました。仮説を立てそれを立証するためのファクト集めをする際には一元的に管理するためにもJiraを使用するのが便利だったそうです。Jiraにすることで開発チームとの連携がスムーズになったというのは、とても参考になりました。

【公募】事業とプロダクト間のインターフェース作り / Daiki Suyama さん @株式会社クライド

資料はこちら▶ https://speakerdeck.com/daikisuyama/shi-ye-topurodakutojian-nointahuesuzuo-ri

2番目に発表いただいたのは、株式会社クライドのDaiki Suyama さん。事業とプロダクト間のインターフェース作りについて語っていただきました。

現在、株式会社クライドにてPdM兼PO、そしてテックリードまでを担当されている陶山さん。「事業戦略がプロダクト戦略」になってしまっているという問題が発生し、プロダクトとしてあるべき姿が描けないなどの問題が発生していたといいます。PdMとPOを兼任されながらも、その担当領域については現在も試行錯誤をされているそうです。

PdMとPOの管理するプロダクトバックログを分離することにより、エンジニアとPOの把握しているバックログの同期をとれるようにし、それまで発生していた調整業務や情報の伝わりづらさを解消できたそうです。

具体的なプロダクトバックログの構成についても例をお伝えいただきました。実際にプロダクトバックログで何を管理しているのかしっかりと整理することの重要性について、改めて気づかされました。

【ゲスト】失敗から学ぶドキュメントとチケット運用のコツ / 菊池 信太郎 さん @株式会社ビズリーチ

資料はこちら▶︎ https://speakerdeck.com/kikuchis/kai-fa-pmmian-qiang-hui-vol-dot-20-lt-shi-bai-karaxue-budokiyumentototiketutoyun-yong-nokotu

3番目に発表いただいたのは、株式会社ビズリーチの菊池さん。PeerQuestの共同創業メンバーでもあります。

「組織が拡大することにより、ドキュメント管理が破綻する」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。時間が経過することにより、異動や退職でドキュメントオーナーがいなくなることで最新の情報がわからず、破綻してしまうケースはよくありますよね。菊池さんはConfluenceスペースをチーム、プロジェクトごとに割り当て、オーナーを割り当てることにより改善したといいます。

「プロダクトバックログが増えすぎる」という問題もあるあるですよね。重複課題がでてしまったり、気づいたときには管理不可能に・・・なんてこともよくあります。そもそも「プロダクトバックログが増えすぎないようにするにはどうしたらいいのか?」についてもお話いただきました。どの粒度でチケットを作成するのかは、アジャイルのお作法にのっとり段階的に詳細化していく・・・というお話はとても勉強になりました。

ちなみに株式会社ビズリーチでは絶賛採用中とのことですので、興味のある方は是非カジュアル面談をご検討くださいね。

【ゲスト】どんなチーム体制にも対応!Jiraのおすすめ機能 / 鶴田 未奈美さん @朝日新聞社

資料はこちら▶︎ https://speakerdeck.com/tsuruda/donnatimuti-zhi-nimodui-ying-jiranoosusumeji-neng

4番目に発表いただいたのは朝日新聞社の鶴田さん。PO/PMとして朝日新聞デジタル等のグロースに取り組まれています。「体制変更に合わせてJiraの使い方も変わった」ということで具体的な事例についてお話いただきました。

もともと同じプロダクトでも開発フィールドごとにチームを分けていたそうなのですが、「チーム間の情報共有が難しく、お客様の一連の体験を意識した開発がしづらい」という課題から、チームはひとまとめに目的によってサブチームをつくるように体制変更をされたそうです。

実際に体制変更に合わせてJiraの使い方を変えられたそうで、Jiraプロジェクトをひとつに集約し、ボードを活用して課題の表示を分割されたとのこと。ボードのカスタマイズにフィルタクエリを使えるので、どんなチームにも対応できるという内容は非常に参考になりました。朝日新聞社ではcomponent機能を使ったとのことですが、assigneeやlabelの使用もできて込み入った設定も可能!本当に汎用性が非常に高いんだなと関心いたしました。実際のボードの使い分けの具体例についてもご紹介いただき、とても参考になりました。

そんな朝日新聞社でも採用募集中!「Tech×Media」という分野に興味がある方は採用サイトをご確認くださいね。

【ゲスト】腐ったバックログに慈悲はない!たくさんのバックログを腐らせてわかったアンチパターンを共有します / 杉浦 大貴 さん @株式会社マネーフォワード

最後は株式会社マネーフォワードでプロダクトマネージャーとして活躍されながら、コーヒーショップの店舗制作にも携わられている杉浦さんより発表いただきました。

「バックログと食材って似てると思いませんか?」と語る杉浦さん。「豊富な食材が用意してあるんです」と店舗が発信しても、ユーザーはお店の雰囲気や料理の味などが気になってしまいます。これはプロダクト開発も同じで、価値は届いてこそ初めて意味があるものだとお話されます。

そんな杉浦さんが陥ってしまったアンチパターンは、アイデアをどんどん保存するものの、メンテナンスを後回しにしてしまい、その結果、ろくに見ない詳細化されない「腐ったバックログ問題」!整理をしようともがいても泥沼にはまってしまった杉浦さんが始めたのが「腐ったバックログに慈悲はない」という活動だったそうです。

捨てたくない気持ちは痛いほど分かるけど、バックアップをとって削除をすれば大丈夫。捨てたとしても大事なものであれば帰っくるので、認知不可を下げて今やるべきことに集中することが大事とお話されました。

バックログはみんなのものであり、綺麗に保つことは全員でやる活動といったお話もあり、とても共感する内容でした。

ぶっつけパネルディスカッション

登壇者とリアルな会話をしている気分になれる、と毎回好評なパネルディスカッションも開催!

今回も様々な質問に回答させていただきました!Jira導入をはじめたばかりの方からの疑問や、逆にJiraの使いにくいところについてもお話しできました。

Jira初見だと何から設定したらいいのか分からなかったりしますが、みなさんの「これやっといたほうがいいよ」というお話は参考になりました。
また普段使い慣れていない方に、どのようにして浸透させるか…というところも皆さん工夫されていましたね。1週間に1回のスプリントレビュー会に参加いただき、簡単でもいいからチケットを作成して自分事化してもらったり、逆に非開発の方には利用しなくてもいい環境を作ったり、それぞれとても参考になりました。

バックログのチケットの粒度についてもお話をいただき、チーム内での振り返りしつつそのスプリントで終わる粒度は何なのか学習していくことが重要なのだと再認識できました。

機能が本当に多いJiraですが、Jiraマスターが会社に1人いれば、今まで出来ないとおもってたことが実現できるのかも?という気持ちになれましたね。

詳しい回答や答えきれなかった質問については、今後 noteメンバーシップでも取り上げていきますのでぜひご参加ください。

まとめ

当日参加いただいた皆さん、プロダクト管理ツールについての疑問は解消できましたでしょうか。

今回、スポンサードいただいたアトラシアン様でもアトラシアン製品に興味関心をお持ちの方々向けのコミュニティがあり、課題や疑問などをカジュアルに交流できる場所が提供されています。また日本語フォーラムでは、アトラシアン製品についての質問をすることができますので、ぜひご利用ください。

アトラシアン公式 日本語フォーラム

また2023年6月30日(金)には「Tokyo ACE Day」といたしまして日比谷国際ビルコンファレンスにてアトラシアンユーザーによるコミュニティカンファレンスの開催が決定いたしました!都合の合う方はぜひご参加ください。

Tokyo ACE Day – アトラシアン コミュニティ カンファレンス

今後も開発PM勉強会ではプロダクト開発現場の課題解決に繋がるイベントを企画して参ります!
ぜひお気軽に何度でもご参加くださいませ。

※開発PMの採用や育成にお困りの企業さまはdevPM運営チームにお気軽にご相談ください※
メール:contact@peer-quest.jp / DM:@devPM_io

イベント共催のお問合せはこちら:https://forms.gle/gZBW2rLXrNuWbEKFA

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