大企業PM集合!社内にプロダクトマネジメントを取り入れるため工夫した話【開発PM勉強会vol.22】

devPM運営

2023年8月はプロダクトマネジメントプラットフォームを提供するフライル様と共催!

第22回開発PM勉強会は、大規模組織のPMが社内にどうプロダクトマネジメントを浸透させていくかをテーマに開催しました。

今回は大企業で活躍されるPMの皆さんにお越しいただき、実際にステークホルダーが多い組織でPMをする中での大変さや、工夫していることをお伺いしています!

開催概要

開催日時:2023年8月22日(火)19:00〜21:00
開催場所:Zoom
企画内容:大企業PM集合!社内にプロダクトマネジメントを取り入れるため工夫した話

イベントページはこちら👇

https://peer-quest.connpass.com/event/284800/

大企業ならではのPM苦労話やコミュニケーションのコツを紐解く!

実際に大企業で活躍されるPM3名、大企業にプロダクトマネジメントのプラットフォームツールを提案するフライル様、それぞれの視点でお話いただいています。

時間タイトル発表者
19:00オープニングトーク運営スタッフご挨拶・イベント案内
19:10未経験でニュースサイトのPMになって半年の私が取り組んでいる3つのこと大野 択生さん / 株式会社朝日新聞社
19:18圧倒的主観で語る、こんなクラウドは嫌だ増田 雄一さん / 日本マイクロソフト株式会社
19:26夏の終わりに、プロダクトも組織もちょっとよくなるベイビーステップ長尾 脩平さん / レッドハット株式会社
19:35スポンサーLT:大規模組織でプロダクトマネジメントを取り入れる上での課題と対応財部 優一さん / 株式会社フライル 代表取締役CEO
19:50皆さんからの質問募集タイム当日質問フォームに送っていただきます
19:55ぶっつけパネルディスカッション!登壇者全員
20:20スポンサー紹介フライルご担当者様
20:25次回予告など浪川 舞 / PeerQuest Inc.

未経験でニュースサイトのPMになって半年の私が取り組んでいる3つのこと / 大野 択生さん

初めに登壇いただいたのは株式会社朝日新聞社に所属している大野 さん。今回は未経験からニュースサイトのPMになって、どのような取り組みを行ったかをお話ししてもらいました。

元々、記者だった大野さんですが「デジタル上の読者の反応をプロダクト作りにいかす」ことの意欲から「朝日新聞デジタル」PMを担当することになったそうです。

実際やってみると、聞いたことない役職名や他チームとの調整などの業務がたくさん。
そのような状況で、プロダクトの成長を目標に以下の取り組みで土台形成を行いました。

  • 戦況を理解する
  • ボールのあるところに顔を出す
  • 自分の状況を理解する

チームビルディングや推進力の参考になり、「日々精進→ジタバタせずやれることからやっていく」はとても納得感がありました。

圧倒的主観で語る、こんなクラウドは嫌だ / 増田 雄一さん

2番目に発表いただいたのは、SIerインフラエンジニアを経験し、現在は日本マイクロソフトのCloud Solution Architectとして従事している増田さん。
ビートたけしさんの声マネでクラウド利用の失敗談を話してもらいました(圧倒的主観とのこと)

増田さんによると、イヤなパターンは下記に分類されるそうです。

  • パターン1(モノ)
    • 概念設計の段階なのに、完璧なモノを作ろうとする。
  • パターン2(ヒト)
    • メンバーの経験がマッチしていない体制になっている。
  • パターン3(組織)
    • メンバーの仲が悪く決定に時間がかかる
  • パターン4(文化)
    • オンプレ時代のノウハウをクラウドに持ち込むが効果がでない
    • ※オンプレのノウハウが悪いわけではない

概念レベルからの設計や空中戦になった場合の対処法など、うなずきばかりのお話でした。

夏の終わりに、プロダクトも組織もちょっとよくなるベイビーステップ / 長尾 脩平 さん

3番目に発表いただいたのは、金融業界/放送業界のシステム開発から、現在はRed Hatでアジャイルコーチとして従事している長尾さん。
プロダクト開発のあるあるをベースに共有〜根本的な違い〜前身につなげるお話を聞くことができました。

プロジェクトとプロダクトの目的や価値などの違いを整理し、構造を理解するプロセスを説明いただきました。

特性の違いなどの言語化が上手く、関わるメンバーについて「他部ではなくメンバーにする」がチームビルディングの観点でも印象的でした。

課題に向き合うPdMは「なぜ」から始めるのが大切である、と再確認できる内容でした。

大規模組織でプロダクトマネジメントを取り入れる上での課題と対応 / 財部 優一さん

最後は基調講演として、株式会社フライル 代表取締役CEOの財部さんにお話いただきました。

財部さんはプロダクトマネジメントのプラットフォームを企業に導入する中で、プロダクト開発にまつわる様々な課題と向き合っているそう。

特に大企業のプロダクト開発で多い課題として、今回は3つに絞って紹介いただきました。

  • 事業とプロダクトの戦略不一致
    • 背景には「ターゲット」と「課題」が不明確であることが多い
  • 顧客情報のサイロ化、遠い顧客接点
    • それぞれの部門に異なる情報が点在している
  • 上層部・営業等からの個別最適な要求
    • 根拠のないアイデアや感覚的な要望が出てくる

いずれも、大きな組織でPMをされている皆さんは出会したことがありそうな問題点です。

これらを解決する方法として、以下のような視点を共有いただきました

  • ターゲットのセグメント、ターゲットセグメントの課題、を明確にするフレームワークを用いる
  • 部門間で共通のデータベースを構築する
  • 要望を相対的に、定量的に評価する指標を使う(ex. RICEスコア

このような仕組みづくりが大規模組織にプロダクトマネジメントを浸透させる第一歩なのかもしれませんね。

さらに詳しいお話は、フライル様のウェビナーでも紹介されていますので、参考にしてみてください。

イベント情報はこちら▶︎ https://flyle.io/jp/event

ぶっつけパネルディスカッション

登壇者とリアルな会話をしている気分になれる、と毎回好評なパネルディスカッションも開催!

今回も大企業で活躍する3名のPMと、スポンサーのフライル様とともに質問に回答していただきました。

ステークホルダーが多い環境ならでは、部署を横断しての要望にどう対処するか、優先順位をどうつけるか、といった質問のほか、知見が少ないメンバーにどうアジャイルを理解してもらうか、など多くの議題が飛び交いました。

アジャイルは頭でやるものではなく小さく体験してみること、アジャイルを目的にするのではなく手段として取り入れること、などの回答は非常に参考になりました。

また、イケてるプロダクトカンパニーになるために「部署横断で共通認識をもつ」「スピード感の意識づけ」などのキーワードが出ていたのも印象的です。

部署や役割で分断せず、プロダクトにとって良い方向になることは協働して対応していくことが大切ですね。

詳しい回答や答えきれなかった質問については、今後 noteメンバーシップでも取り上げていきますのでぜひご参加ください。

まとめ

さて、当日ご参加いただいた皆さんは、大企業でプロダクトマネジメントの浸透のために奮闘するPMの姿から学びを得られましたでしょうか。

今回、スポンサードいただいた株式会社フライルでは、プロダクトマネジメントのあらゆる課題を解決するプラットフォームを提供しています。ご興味がある方はぜひお問い合わせしてみてくださいね♪

「3分でわかるflyle」資料ダウンロードはこちら

今後も開発PM勉強会ではプロダクト開発現場の課題解決に繋がるイベントを企画して参ります!
ぜひお気軽に何度でもご参加くださいませ。

※開発PMの採用や育成にお困りの企業さまはdevPM運営チームにお気軽にご相談ください※
メール:contact@peer-quest.jp / DM:@devPM_io

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